下が古い.上が新しい.間は他所

2007-11-11

たとえば骨を計測してカタチを数値化することも記載作業の一環だし,あるいは,いわゆる系統解析用の形質行列に新たな行を加え,カテゴリカルな値をぶち込むというのも記載ではある.極端な話,数表だけでも記載になってしまうのだが,それではダメだというので,それを英文に翻訳したりする.ここで数表だの形質行列だの言っているものは,実際には C.J. Date の言うところの関係 (relation).つまり記載という作業は,データベースの各関係に新たなタプルを挿入すること.データベースを1枚限りの2次元配列に変換しようとすると NULL の問題やら無理が出るのは当然.そこらへんは昔々にも書いたこと.とりあえず NULL の扱いやらパラメタの型 (尺度) なんかの扱いだけ見ても,いわゆる系統解析プログラムというやつがそこんところを適切に扱っているようには到底思えないので,ああいう樹形図は信用していなかったりする.