下が古い.上が新しい.間は他所

2017-03-05

件の論文紹介では「無いものは見つければ良い」というようなお言葉を頂き,その場ではまぁそうですねと答えつつも,いやいやそんなことはと考えていたこともあったが(たとえば2009-04-09),今の考えとしては,探したって見つかるものはバイアスのかかりまくった欠損データなんだから,そこから先の考察を少しでも進めようというのならばそのための論理をちゃんと用意しないといけませんよね,といったところ.

「古生物学って何ですか」,などと聞かれる機会もないけれど,うっかり聞かれたときには「サンプリングバイアスがかかりまくったデータをどう解釈すべきかっていう問題を考えながら実際に『化石』を解釈してみる分野」と答えようと思ってる.しかしこれもよくよく思い出してみると,D1のときのゼミの論文紹介用に欠損データ処理に関する論文を(なぜか)見つけて選んでしまった時点でなんとなく結論を出してた話のようにも思う.

「古生物学には独特の論理がある」というような言葉を聞くと「その独特の部分を取り去った古生物学だけください」と言いたくなるし,最近はそれがどういうものかについて考えてる.

残念ながらまだ生きてました