とりあえず今最も気になることは,無精髭の枝毛.
下が古い.上が新しい.間は他所.
2007-12-31
2007-12-30
2007-12-29
2007-12-25
2007-12-23
あるいは,想定できる限りの可能性に差 (距離) を見出せないなら,それは比べることができないので科学の対象ではない.素人が議論して科学者が議論していないかに見える対象は,だいたいこれで決まっている気がする.
科学における定説は多数決で決まったり,あるいは定説と呼ばれるものに拘泥していたりするものと思われているらしい.前者については逆で,多数決で事実を決めるというよりは,事実に対し多数が応答するというべきで,理由と結論が逆だったりする.後者について,科学者は想像力が乏しいなどと批判されることがあるが的外れで,たくさんある可能性から,確率が著しく低いものを切り捨てて語っているだけだったりする.つまり想像力は確かに必要なのだが,想像した可能性に大小関係をつける能力があるかないか,というのが科学的な人とそうで無い人の違いなのだろう.
2007-12-22
正直なところ,ここでグダグダ書いたところで別に気晴らしだし,別に何か新しいことを言っているわけでもなくて,単に自分の足りない語彙力で言い換えているだけなのだが,一応そんなことを見聞きして現時点では自分なりに納得していますよ,という意思表示という意味で.
自分に都合のいい話しか引用しないという件については用心しなければならない.これは科学においても似非科学においても同じで,要するに全てを説明するから信じているのであって,そうでなければ信じていない.相手にとって不利だと思われる事例は,実は全然不利ではないものを誤解している可能性がある.公理系が違ったりするが故の解釈の違いかもしれない.科学者は,同じものを違う呼び名で語っている可能性,そもそも公理系が違うという可能性までをも考えて語るが,たぶん,似非科学者にはそれができていない.科学者は,公理系が違うなら双方無矛盾でかつ同時に同じものを説明できる可能性を知っているし,その気になれば違う公理系に乗り換えることができ,そこでは別の世界の理論が通じないことも判っている.そういう意味では,科学では疑似科学の妥当さを否定できないし,疑似科学と呼ばれているものも,その理屈がわかってさえしまえば実はマトモな体系なのではないかと薄々思っているのだと思う.科学者が気に入らないのは,似非科学者が似非科学の論理で科学に干渉することである.逆に言えば,今の科学者が似非科学を撲滅できないのは,似非科学を論破するために科学の論法をつかっているため,相手と会話が成立しないためだろう.ただ,科学者は自分の使っている論理を正しく説明できる(適切な言葉で定義している)のに対し,似非科学者はそれができていない.つまり,科学者側からすれば,科学は自分の使っている論理の妥当さを他者も見聞きできる形式で提示しており,それが否定されるならばいつでも今の理論を捨てる用意があるのに対し,相手は,それをしていないが故に信用しないと言っているだけなのだ.
科学の良いところは認識の誤りを誤りと認め,より確からしいものを選択できる点だと思う.しかし,おそらくそこが誤解される理由で,つまり科学は間違うことがあるもの,将来覆されうるもの,故に信じなくてもよいもの,信じてはいけないもの,とされてしまう.
で,結局なんだったかというと,どちらかといえば私は「ググレカス」という呪詛にやられてる人なので,他人に聞くのが苦手だし,それゆえ無駄に自力で解決しようと試み,時間を浪費してるんだよなー,というコト.
頼らずに何とかできてしまった人間にとって他人に頼るような人間はカス扱いだし,そうじゃない人間にとっては教えてくれない人はただのヒドイ人扱いだし.科学の話もそうで,諸々の経験によって科学的思考を身につけた人間にとっては科学的思考のできない人は,単に経験がないか本質的にそれが理解的ない馬鹿かのどちらかで,そうじゃない人にとって,やっぱり科学者は頭でっかちの無駄金遣いだったりする.そりゃー放っておいて歩み寄れるではないな.
んー,訂正しなきゃいけない箇所あり.決して後発の人間は程度が低いから話なんかしたくねーよ,という意味ではない.むしろ喋りたい気持ちの方が強い.そりゃー,一日でも先んじていれば案内人のフリができるような厨二病であったりもするけど,科学っぽい発想で考えて発言してくれる人に当たると幸せになれるとか,まぁ,ありきたりな肯定だけど,概してそうじゃない人に当たった経験が多いよなぁ,という意味.
また話の筋を見失ってしまったけど,ありていに言ってしまえば,話したいことはたくさんあるけど適当な場が見当たらないということ.たいてい話したい相手というのは,自分と同じかちょっと詳しい人,否定もされるけど納得ができるくらいの人,同じレベルゆえに無駄に共感を覚えてしまう人,という極めてずうずうしい要求だったりする.そして,科学をちょっとかじっている人間にとって,ちょっと上の人はいきなり科学者で口が裂けても不用意な発言はできず,ちょっと下はいきなり一般人で全く話が通じないか前提を話すためのコストがかかりすぎるという,やはりなんか書いてて傲慢な気はするが,そういう話.
実際,科学は真偽だけを扱い,好き嫌いだとか善悪とか美だとか幸せだとか,そういうものは相手にしない.だからこそ幸せだとか美徳だとか,そういうものを教える宗教とは何の問題もなく共存できる.ところが宗教は全部を扱おうとする.そして,全部扱えるから宗教の方が正しい,とかいう謎な解釈により,科学は嫌われる.
なんだかんだ言って,科学に関わる者は,物事の真偽については決して思い込みで語ってはならないというコトを叩き込まれる.たぶんそこのところが,一般人と話したくなくなる理由のような気がする.
なにをグダグダ言ってるかというと,つまりマジメに科学に関わった人間ほど安直な発言なんてものはできなくなって,一般人(K子氏のいうところの第一,第二段階)とは埋めようのない溝が出来上がるんだろうなぁ,という話.科学をやってる人間にとっては,あまりにナンセンスすぎて話にならないネタを,一般人は何も臆することなく大真面目に「議論」してくれる.そして終いにゃ,科学は宗教だと言い捨てられる.そりゃ話もしたくなくなるわな.じゃ,研究者同士じゃどうかといえば,己のアイデアが全てなので妙に牽制し合ってみたり.そりゃー社会不適合者が生まれないわけがない.
(妙なところで切ってしまったけど)その古脊椎ネットに入っていた人の大半は,単に恐竜が好きとかちょっと詳しいとかそういうレベルじゃなくて,マジメに研究している人間,あるいはしようとしてた人間だったりするわけです.で,何かというと,そういうMLで高度な議論があるわけでもなく,むしろ機能不全であるという話.大学に入ってしまえば,わざわざネットで聞くまでもなく研究室内で完結してしまうんだから,当然といえば当然.で,しばらくは業績もなく論文を投稿するのに必死になるし,それ以外の場所で不用意で不確実な情報に基づく発言なんかするわけもなく黙る.要するにそういうことなんだと思う.
たぶん探せば見つかるだろうけど,その昔,古脊椎動物ネットワークというのがあって,大学で古脊椎動物学を研究しよう,マジメに科学しようという人々が集まって情報交換をしようとしていたわけです.MLはまだ存在しているものの,過去形.
あのスレでは何かが肯定的に語られることはないのだが,問題は的外れな批判と本質的な批判が同居して,しかも双方とも感情混じりで語られるために,素人には同じに見えてしまうってトコなんだよなぁ.
だいなそうえもんスレを読むと,やっぱり教科書的な何かを書かなきゃいけないんだと思ってしまう.それも,分類群ごとの各論とか,個々の研究事例だとかいうくっだらなーいことじゃなくて,勘違いを解決したり,あるいは近視眼的なところを補正したりとか,そういうもの.
2007-12-12
2007-12-11
某いんふぉしぃくのメールを放置していたら,軽く6000件ものスパムが溜まっていてゲンナリ.つーかスパムフィルタを実装する気とか,ないんだろーなー.登録したキーワードやらアドレスで振り分けとか,この期に及んで意味無いってわからんのかねぇ.
2007-12-10
修論初稿から.復元という作業は,要するに推論であり,不確かさを抱えるものである.しかし,不確かさが存在するという理由で考えることを一切止めることは,妥当とは考え難い.何が確かで何が不確かか,どの問題に解ける見込みがあってどの問題は解き得ないのかを明らかにすること,それを明らかにできることの方が重要であり,そして適切な実験により復元像をより尤もらしいものへと向上できるというのが,本論文の趣旨である.
某教官の言動に対する回答だったりする.厨二病だなぁ.
2007-12-09
2007-12-06
2007-12-03
話は戻って,科学とはなんぞや.ガキンチョに科学を教えるってのはどういうことか.スケールが大きすぎたり複雑すぎたりしてよくわかんない現象が,身近なとこで体験できる現象と同じルールで説明できるというところだと思う.単に身近な現象を説明するだけでは「こっくりさん」でしかない.
結局,脳内のモノを垂れ流す前に本を読めって話で,「爬虫類の進化」によれば,筋で腔を伸縮させて内圧を変えるそうな.ワニなんかもそうですな.というか,いまだにそこんとこが解せないんだけど,要するに筋やら臓器やらってのは体積変化するのな?
となると,やはりカメの肺が潰れるか否かというのは非常に興味深い.さらにいえば,太い肋と腹肋骨で体幹を強化しているかに見える動物は,いったい何をどうしようというのかという疑問.つまり個々の骨要素が変形しにくいことよりも,胸郭全体としてどれだけ変形するかが重要になってくる.
例えば,カメを沈めたとき,甲羅のおかげで外形はほとんど変形せずに沈むはずで,この場合,肺は収縮するようには思えない (もっとも,どうやって吸気してるのか知らないのだが).あるいは,人が沈んだときも,水圧で肺が潰れるとすれば,潰れた分だけ腹部が潰れていてくれなければ辻褄が合わないような気がする.
恐竜のミイラ化石を X 線 CT にかけたら筋肉量がわかったんですと (未投稿なのでニュース記事).で,歩行速度を出してチュランノサウルスより速いだのなんだの.歩く動物では Gray のパラドクスみたいなことは起こらんのか?
2007-12-02
未確認飛行物体という言葉は存在するし,多くの人間が未確認飛行物体を見ているけど,それぞれが指す物体が同一でなければ,それが存在しているとは説得できないだろうという話.電子なんか誰も見たことないけど,電子が存在するという規則を導入することで,他の物体の振る舞いを説明できることが重要.別に電子は妖精さんでもちっちゃいオジサンでもいいけど,その割には随分と規則的 (あるいは完全なランダム).ウチのストーブはマイナスイオンを吐くらしいけど,どうやったら検出できるんだか.
少なくとも,今の公理系が定式化されるために長い経験が必要だったのは間違いないが,それは数学が経験則であることを意味しないこと,個々の恣意的規則に違いがあることは間違いないが,コトバを交わし数学的に定義することでそれら規則の間の写像を作りうること,この2点は譲れない.
あと,数学は経験則で,0, 1, 2, ... という概念も人それぞれならば,そもそも人間,というか自分にしか通用しない認知論的な産物だから本質ではない,などと言ってしまう人間とは仲良くなれる気がしない.
で,缶ビール一本分のアルコールで喧嘩まがいの何か.遺伝子型による分類と表現型による分類が一致しないこと,つまり,ある個体を見てそれを何に分類するかに違いが現れることには異存はないが,同じ個体を見ていることに疑いをもつことには同意しかねる.
2007-12-01
2007-11-30
2007-11-27
2007-11-25
2007-11-24
ずっと昔から書いてるけど,NULLの処理やら形質変数の従属関係やら,その辺ところを考慮した解析ソフトウェアってものは存在しないのか? それとも,それを無視していいって数学的に証明されてるのか? つーか,名義尺度と比尺度すら区別しないメチャクチャな話でインターに載るとか,マジでどーなってんだ?
2007-11-23
2007-11-22
2007-11-20
2007-11-19
地質学とか古生物学とか,あるいは歴史学一般とでも言っておけばいいか,その手の分野を科学とは呼ばないとか,あるいは呼ばれなかったという事実は,いまだに oanus さん的に謎.実は仮想論客とか.
それこそ学部の3年の実習のときから,もっと大局的に見ろ,言われ続けてきたわけだが,どうもそれは自分が見た範囲の事柄を要約するという意味のみならず,その外側の大構造まであらかじめ理解しておいて,そこにジグソーパズルのピースをはめこむ,みたいなことだったんじゃないかとかなんとか.こう書くとあまりにも当然なことなのだが,問題はどの程度外側まで見通すべきかという点.
ようやく北海道のテクトニクスが理解できたというか,できたつもりになっているというか.口が裂けても「私はジオロジスト」などとは言えないけど,その真似事をして見聞きしてきた知識をつなぐシナリオが出来上がったとでも言っておけばいいのか.石の上にも3年.つーかホントに3年かかってるし.
2007-11-18
要するに,oanusさんはコレクターじゃないので,恐竜をどう復元してどう具現化するかという手法にはそれなりに興味があるものの,成果である絵だとか立体物には興味ない,というだけの何度となく語ってきた話.
これ,昔々遠い宇宙のどこかにも書いた気がするんだけど,恐竜の絵もおにゃのこの絵も妄想具現化という意味では何も変わんないのよね.ただ,おにゃのこの絵の方は妄想と割り切れるのに対し,恐竜の絵の方はさもそれが科学的に推定された実像をスケッチしたものであるかのように錯覚しているあたりが悲惨だよなぁ,とか.
まぁ,ギャルゲー(て,最近でもそう呼ぶんだろうか)というか,トゥーンレンダリングしたような絵と言った方が適切かもしれない.細密なテクスチャまでモデリングしておきながら,絵にする際に情報量をわざと減らすような感じ.あからさまに凝った細密画のままは,いかにもそれが全て事実であるかのように見えてしまうので教育的に良くないと思う.なんて,まるで某画家さんへの挑戦状的発言ですが.
論文に載せるような復元画はどれくらい細密に描くべきかという点で,Zalnik のアレ (1925; fig. 1) みたいな「ゆるキャラ」は結構アリなんじゃないかと思ってみたり.抽象的で曖昧な復元像を無理やり具現化しようって場合には,省略が許されるというか省略することが前提の表現技法を積極的に選ぶべきなんじゃないか,とかなんとか.例えば,要するに妄想具現化の最前線たるギャルゲーの画風.
2007-11-14
2007-11-12
2007-11-11
とかなんとか,こう書いてきたことは随分前から考えていたことではある.それを何で今また反芻しているか,あるいは最初の,問題を定義することが必要,などと考えるに至ったかといえば,まぁ飯も食わずに数式を弄り回して気が狂ったとしか言いようが無い.その数式というのも,まぁ高校数学でなんとかなるような数式ばかりだったりするので高が知れているのだが,だとすれば,M2にもなってそんな簡単なはずの数式を苦労して弄り回しているのは全く進歩のない話だなどと一瞬思いつつ,実はそこには,問題となる数式があらかじめ与えられていたか,それともそれを作る側になったか,という大きな違いがあるんではないかと思い直した次第.
なんかこんがらがった文章になってしまったけれども,結局カタチを記載するということは,パラメトリックモデルを定義した上で,立体全体を計測してモデルに当てはめるか,立体をモデルに当てはめてパラメタだけ計測するかという作業ですね,というお話.そしてそれは実にプログラミングっぽい作業ですね,というお話.
パラメトリックモデルは,いままでの記載がそうであったように英語で表現できるが,数式でも,あるいはプログラミング言語でも表現できる.むしろ数学的な言語では十分表現できないような曖昧な表現では,意思疎通は図りがたい.いわゆる,偉大な研究者の,偉大な研究者による,偉大な研究者のための記載論文,あるいは偉大な分類学者の直感というものを初学者が理解できないのは,その辺のせいではないかと思っていたりする.問題があるとすれば,微妙な差異を単純な関数を用いて表現できるとは限らない,かもしれないということ.
カタチを記載することは,対象を単なる座標空間上の点の集合と捉えるということである.つまり,ただの点の集合として外延的に定義するか,あるいはなんらかの関数を用いて内包的に定義するか,どちらかである.前者は3Dデジタイザでラスタライズするようなイメージ,後者は集合をパラメトリックな表現へとスタイライズするとか,あるいはモデルをあらかじめ用意しておいてパラメタだけ計測してやる,といったイメージである.前者は,本当にただの集合で,それがどのような性質をもつかなどという「意味」は無い.結局,その立体を理解して記載するということは,その立体を構成する点の集合を何らかのモデルに当てはめることであり,パラメタのタプルを例のデータベースに挿入するということに他ならない.つまり,カタチを記載するためには,まずパラメトリックなモデルを定義しなくてはならない.もちろん,いかに当てはまりの良いモデルを選択するかというのは統計学的な問題である.
当たり前のことを密教用語を使って説明しているかに見えなくも無いが,数学あるいはプログラミングの理屈で考えられるということは,偉大な研究者の偉大な研究者による偉大な研究者のための文芸的で難解な記載を,離散数学的なドライな表現,つまり初学者やポンコツコンピュータにも理解できる簡潔な共通フォーマットに従った表現してしまうことができるんじゃないか,という発想だったりする.
で,今回書きたかったのはそういうことではなく,タプルの挿入もだけど,変数や関係変数を追加することがどれだけ重要であり難しいかという話.より正確に言えば,変数や関係変数は追加というよりは新たに定義するものというほうが適切だとは思う.そして,関係変数や変数とそれらの名前,型,定義域,制約を適切に決めなければ,記載作業というタプルの挿入は絶対に進まない.ワークフローとしては,記載のフォーマットである関係変数は既に先人により適切に定義されていて,各変数の値を標本の観察を通じて挿入するだけ,というのが理想的.以外な新発見というのは外れ値としか思えない値を見つけた,すなわち関係値を当てはめるモデルの刷新を要求するということか,今までの関係変数では対処できない,すなわち関係変数自体の刷新を求められるということ.
たとえば骨を計測してカタチを数値化することも記載作業の一環だし,あるいは,いわゆる系統解析用の形質行列に新たな行を加え,カテゴリカルな値をぶち込むというのも記載ではある.極端な話,数表だけでも記載になってしまうのだが,それではダメだというので,それを英文に翻訳したりする.ここで数表だの形質行列だの言っているものは,実際には C.J. Date の言うところの関係 (relation).つまり記載という作業は,データベースの各関係に新たなタプルを挿入すること.データベースを1枚限りの2次元配列に変換しようとすると NULL の問題やら無理が出るのは当然.そこらへんは昔々にも書いたこと.とりあえず NULL の扱いやらパラメタの型 (尺度) なんかの扱いだけ見ても,いわゆる系統解析プログラムというやつがそこんところを適切に扱っているようには到底思えないので,ああいう樹形図は信用していなかったりする.
2007-11-10
2007-11-09
2007-11-08
2007-11-07
2007-11-05
2007-11-03
2007-11-02
2007-11-01
2007-10-31
と思ったのは,某恐竜系掲示板でまた変なのが沸いたとか,まぁそういうわけでもないけど,ここ2年ほどいわゆる機能形態学的な何かを学んで工学的な何かに触れてみた感想として,あるいは修論の落としどころを無い知恵を絞って考えた結論として,なんかいろいろと研究体系を誤解されてるよなー,とか思ったり.それも某k子氏のいうところの第一段階のみならず第二段階あたりでも,とか.
2007-10-29
2007-10-28
明日は朝からスーツ着て遠出しなきゃならないので,数週間ぶりに家で寝ることに決定.なんか根本的に間違っているが気にしてはいけない.ひさびさの家のステレオで音楽聴いてみたら音質の違いすぎてビックリというか,メガネ+ヘッドフォンで耳が痛くならないし,低音も高音もちゃんと聴こえるし,というかそれはそれで当然といえば当然で,そういうようにステレオを買ってセッティングしてるんだからそうあってもらわなきゃならんのだけど,つまりはそういう環境を私有していながら学校のショボイ音場に引き篭もらざるを得ない状況というのが悲惨,というか,今更言うことでもないけど.
きょうのゆとり世代@ブックオフ:「お,すとつーじゃん」「なにそれ」「え,すとりーとふぁいたーつー」「あぁ,そういう風に略すんだー,つーか,あれ,しょうりゅうけーんとかいうあれ?」「そうそう」
2007-10-27
どうも OOo-2.2 がオカシイ.vista x64 上の calc で 800 * 30 くらいのテーブルを扱って,保存せずに破棄して終了すると,猛烈な勢いでディスクアクセスが発生して事実上操作不能.なんだかなー.
2007-10-22
2007-10-20
2007-10-19
2007-10-18
来週のゼミで論文紹介をすることが急遽決まり,あわてて資料作り.いつぞや書いた dvipdfmx の CID Font まわりの設定は相変わらずわかんないまんまで警告を吐いてくれるのだが,とりあえず動いている模様.それよりも,どういうわけだか .bib ファイルを読み込んでくれず, LaTeX Warning: There were undefined references. を吐いてくれるのが致命的なんだが,これはどうしたものやら.
2007-10-16
2007-10-15
2007-10-14
ひとつだけメモ.geforce6100SM-M のオンボード lan は nve ではなく nfe でなければ動かない.おそらく geforce 6100-405 すなわち MCP61S に共通の問題ではないかと思う(FreeBSD 6 and AM2 GEFORCE 6100-405 Motherboards でも同様の報告がある).FreeBSD 6.2 stable i386 に対し,FreeBSD Device Driver for NVIDIA nForce Network Adapter の nfe-20070918.tar.gz,パッチ無しで動作.
例のサーバマシンの換装ってことで,HDD の構成はそのまんま.OS も FreeBSD 6.2 stable i386 のまんま.何も考えずに HDD をつなぎかえるだけで起動してくれる(引っかかるとすれば fstab).実にすばらしい.安定運用第一なのであえて amd64 にはしない(動作しているものは変更しない).
というわけで,本当に Athlon x2 なマシンを買ってきた.M/B: ECS geforce6100SM-M; CPU: Athlon x2 BE2350; RAM: DDR2-6400, 1GB; PowerSupply: 350W. 合計 27000 円程.
2007-10-13
このクソ忙しいときにルータ兼ストレージサーバなFreeBSD機がどうも不調.何の前触れも無くハングする.再起動から高々8時間でまた死ぬ.しかもログには一切何も残さない.こりゃおかしいなー,とか思って箱の中を覗いてみると…ぁー,CPU 周辺の電解コンデンサが軒並み膨張してますなぁ(号泣
2007-10-09
2007-10-07
2007-10-06
foobar2000 から mixi station を使おうとしてごにょごにょ.要するに,vista にしてから遭遇したトラブルのほとんどは x64 だから生じたものではなく c:\Program Files ないしは c:\Program Files (x86) の権限か SFP によるもの.GNU Octave 2.9.13 も「ゆるい」ディレクトリにインストールしたら全く何の問題も無く動くし,こりゃ,いろいろとインストールしなおしかね.
FreeMat にしても SciLab にしても,MATLAB と互換性があるようなことを謳うソフトウェアが低レベルの IO 関数からして仕様が違うとか,これはもうなんつーか全く使える気がしない.
2007-10-02
2007-09-30
vista x64 でも platex はフツーに動いているのだが,utf8 対応版である uplatex なんてものを見つけたのでちょいと手を出してみる.tex から dvi へのコンパイルまではエラーなしで出来てるっぽいのだが,dvipdfmx がだめ.I can't handle long characters! と怒られる.んーむ.
実のところ x64 なマシンに移行してから,FreeBSD 6.2-stable-amd64 やら Windows Vista Bussiness x64 といった OS を使おうとしてはぶちあたっていたスキャナの問題. CanoScan D1250U2 という機種を長らく使っていたものの,Canon 純正 Vista x64 ドライバは提供されてないし,SANE でもダメだし (全然 Easy じゃないよ!),というわけで vmware. Windows Vista Bussiness x64 の上で VMware Player 2.0 (たぶん x86) を動かして,そこで Windows 2000 professional sp4 (hfslip と nlite 1.4 beta で改造済み) を動かして,ドライバ ScanGear CS-U6.3.2.0 を動かす,という作戦.実に回りくどい.ディスクイメージ (*.vmdk) 作成には QEMU-0.9.0-windows,設定ファイル (*.vmx) の生成には vmxEditorb を使用.RAM は 384 MB,仮想 HDD は 6GB 用意したけど,たぶん3GBくらいでもよかったかも (俺仕様 w2k はシステムとページファイルで高々 1.5GB しか要求しない).若干 USB デバイスの認識の際に,ホスト側で「対応してないよー」なダイアログが出まくったり,ゲスト側の認識までに時間がかかったり(最初の一回までが長いだけで,一度認識してしまえばあとはサクサク)したけど,とりあえず USB2.0 で動いているので問題はない.
2007-09-25
4,5年前の CD-R が軒並み変色してたので慌ててハードディスクに格納.Athlon64X2 で vista x64 で LAME MT x64,ついでに光学ドライブ 2 台という暴力的な環境でひたすらエンコード.アルバム 2 枚を 4,5分で格納.ステキ.
2007-09-23
要するに CIFS なボリュームにデータを全部退避してみたけど, NTFSなボリューム上 の%UserProfile% の下にマウントできないかなー,とか思って junction 張ろうとしてみたけど「ローカル NTFS は、操作を完了する必要があります」だことの「再解析ポイント バッファにあるデータは無効です」だことのと言われてしまったという話.CIFS なドライブは,「プロパティ」を見ると NTFS として表示されるのだが,実は CIFS は CIFS であって,再解析ポイントに対応してないんじゃないか,という話.
つまりあれか,ビルトイン Administorator を有効にして runas 使えってことか.いや,runas 自体は昔から使ってるけど,あれ,長ったらしい完全ユーザ名をイチイチ入れなきゃならないとか,死ぬほど使いにくいんですが.powershell 使え?
いまだに vista の使い方がわからない.特に simlink と junction の使い方,というか %UserProfile% 配下の構成が謎.UAC 自体,その発想は悪くないと思うのだが,sudo 相当のものがないといちいち面倒.あと,非ビルトイン Administorator に特権が無いとか,そりゃ Administorator 権限ねぇだろーが,みたいな.
2007-09-18
2007-09-16
2007-09-12
2007-09-02
2007-09-01
大人数でのじゃんけん大会って,何を出したか誤魔化したり後出ししたりしないという誠実さみたいなものに依存しっぱなしなわけで実に日本人的だなぁ,とか思ったり.そこんとこ,じゃんけんのルールも知らない人間が後出しで勝ち進んでいくのとか,どうしたものかと.
2007-08-30
Benton (1993), "The Fossil Record 2" がオモシロイ.要するに,科レベルの 初産出基準面 と 最終産出基準面 をひたすら挙げていくという辞書的なものなアイテム.自分の専門外のタクサについては,科レベルの多様性だって知らないし,しかもその FAD と LAD とか,知るわけがないわけで,これはもう目から鱗が落ちっぱなし.とりあえず,当初はクビナガのエサになりそうな魚類や軟体動物,ついでに甲殻類とか諸々を,と思っていたのだが,結局ひととおり眺めなくては気が済まなくなってしまったり.とりあえず一番気になったのは Alb-Cen 境界の昆虫のターンオーバー.OAE 1d? イミフ.
2007-08-25
2007-08-24
2007-08-21
2007-08-20
2007-08-16
2007-08-14
2007-08-13
たとえどんなに空白が多くとも,見つかった化石だけを対象に,そこから分岐図を作り上げていくのが正しい科学的な態度である,いまだ存在しない化石について考えるのは科学的に邪道である,というような主張も筆者は聞いたことがある.
今ない物については考えるなというのでは,それは「科学」ではない.「技術」だ.問題:筆者は科学者か.
巨大なマントル・プリュームの上昇に伴い,大陸は分裂し,大洋は押し広げられて容積が増大し,世界中の浅い海の水が沖へ引く「海退」が起こる.また,造山運動で大陸内陸部の気候は乾燥・寒冷化する.こうして地球生態系に大きなストレスがかかり,これに適応しきれない生物種がしだいに加速度的な絶滅に入った頃,ホット・プリュームが地殻を裏側から貫通し,巨大な火山爆発を起こす.これは「スーパー・ボルケーノ」と呼ばれるタイプの,地球物理的スケールの噴火現象で,一つの大陸の数パーセントが噴火口に変わり,そこからのマントルの噴出は断続的に前後数十万年にわたってつづく.問題:K/T境界に関する上記の文章に関し,正しい点を挙げよ.
そりゃまぁ,働くってことはそういうことを知っていなければならないってことなのかもしれないし,まだ試験まで1ヶ月あるといえばあるのだが,その受験勉強に労力を割く余裕なんてものはないような.
某自然科学系博物館の採用試験について,専門職ではなく一般職も一般職,事務職採用ということで,公務員としての事務処理等の適応性についての検査とか,政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、財政学、社会政策及び国際関係に関する専門試験とか,合格できる気がまるでしないわけですが.
2007-08-11
というか,金が無い.決して無駄遣いなどしていないのだが,無い.夜でも十分暑いうえに虫もいないので野宿しても全く問題無いのだが,シャワーあびたさにマンガ喫茶に入ってみたり.今夜はどこも混んでいたようで4件ほど巡ってしまい,まさにマン喫難民.いや,ホントに行き先が無かったら駅前でホームレス同然に雑魚寝という選択肢も無くはないのだが,まぁいろいろ越えなくていいなら越えるべきでない線というのはありますし.
結局,行きも帰りもギリギリで,自転車で猛ダッシュ→自転車解体→自転車抱えて猛ダッシュというコンボ.昨日の夜は,九大筑紫キャンパスから福岡空港まで26分間全力疾走とかマジでありえないことをやってのけ,汗が滝のように流れるというのを実際に体験してしまったり,さすがに飛行機の中では熟睡しつつ,シートを汗臭くしてしまいつつ強力な冷房により若干カラダを冷やしすぎてしまったり脱水気味になってみたり.いや,まぁ時間管理が甘いのが問題なのは十分承知なのだが.
2007-08-08
2007-08-07
2007-08-01
2007-07-31
12日間,ということでウィークリーマンションを借りてるわけだが,これがまた,自分のウチより設備がよい.そりゃ月の家賃を遥かに越えるような場所なんだから当然ちゃ当然.あと,出張とかのオジサンとかばっかりなんじゃねーかと思っていたら,階上も階下もジョシコーセーばっかだったというのは,まぁ部活の合宿らしいのだが,意外ちゃ意外.
2007-07-30
2007-07-29
2007-07-27
2007-07-23
2007-07-19
研究室のサイトだけのはずが講座全体のサイトまで更新する羽目になったのだが,これがまたドイ.これまでの担当は,自称パソコンを使いこなす男らしいのだが,どう見ても素人です.本当にありがとうございました.結局作りなおしかよ.
2007-07-18
研究室のweb担当ということで,好き放題やっていいよ,ということだったので,アダルトサイト風にしてみたり,若干誹謗中傷気味なジョークをかましてみたりしたところ,見事に教官殿に怒られましたとさ.がっかり.とりあえず路線変更ということで,大学の研究室とはにわかに信じがたい cute なサイトを目指してみたのだが,どうでしょう? http://www.sci.hokudai.ac.jp/grp/stratigr/stratigr/index.html
2007-07-16
2007-07-15
2007-07-14
2007-07-12
2007-07-11
そう考えると古生物学者って「ほら,岩の中からこんな生物っぽいモノが出てきたよ? 気になるでしょ? でしょ? じゃあ調べてあげるからお金ちょうだい (はぁと」てなもんで,それどうなのよ.
結局,科学って道楽だよね,みたいな物言いは実のところかなり正しい評価だと思っていて,自分が見聞きした事態と自分が従ってる規則の不一致なんてものは職業科学者に限らずあるもので (その不一致に目敏いかどうかの違いはある),それを解決することを職業分野として世の人々が認めるか,ってとこではなかろうかと.ことあるごとに言う「分業」ってやつね.
科学を,気になって夜も眠れなくなってしまうような事態を執拗に追究する潔癖症みたいなもの,と評するなら,巷の健康商品やら霊感商法と同じく,知的好奇心という言葉で誤魔化した気違いじみた人間の欲求を満たす情報を提供するものとして,それなりの貨幣価値を生んでいるとも言えるだろうが.
2007-07-10
まぁなんといいますか,教科書やら出張費だけで破産できる人間にとって,毎夜,毎週末,遊んでられるとか全く理解できないわけですが,それでワーカーホリック呼ばわりされて遊ばなきゃだめだよとか言われても微塵も同意できないわけでして.
2007-07-08
2007-07-03
今日のトホホ:なぜ plesiosauromorph | pliosauromorph の区分と plesiosauroidea | pliosauroidea の区分が一致しないのか.なぜ収斂なんて現象を見てしまうのか.要するに,ギルドってのは或る形質を共有する集団,クレードってのは祖先-子孫関係に基づく集団なわけで,両者はそもそも直交しているというお話.
2007-07-01
木曜の公開処刑 (ゼミ) を控え現実逃避気味なのだが,やはり如何にして多次元空間を紙面上に表現するかというのは難しいもので,そっちの開発もしておこうかなぁ,などと,手作業でできなくもないことをいちいち自動化したくなる悪い癖が出てきたり,それって実は処刑日に間に合ってなきゃいけなかったはずで,さてどーしたものやら.
2007-06-29
2007-06-28
2007-06-26
2007-06-25
2007-06-18
2007-06-02
2007-05-28
2007-05-26
とりあえず新しいメインマシンは動いているのだが,ブートのときに acpi 関係のエラーを吐き出すのが気持ち悪い.ASL を自分で書くとか,かなりめんどい.参考:FreeBSD handbook, 11.16
2007-05-24
ちなみに RAID チップは,abit nv7-133r 上の HPT370 でズッコケて,苦労と試行の IT8212F のカードで成功.まぁ,たまたま使ってたマザーがあちこちやばかったりするので,HPT370 固有の問題かは不明.
ad*s* WARNING - WRITE_DMA UDMA ICRC error (retrying request) .. みたいなエラーを大量に吐かれたわけだが,どうやら結局 RAID チップまわりっぽい.巷を見渡してみると dma モードではなく pio モードなら ok だとか,ide ケーブルの不良だとかってことになっているが,HDD 自体の損傷というわけではないらしい.
2007-05-22
2007-05-21
2007-05-20
コマンドが羅列されるマニュアルというのは,正確性は高いし,その通りの操作すれば期待通りの結果が得られるの便利なのだが,わかりにくい.何がわかりにくいかといえば,具体的すぎるから.つまりそれぞれのコマンドが何をするものなのか初心者には全く謎であるとともに,コメント行も行指向だったりするために大局的に何をしたいのかがわかりにくかったり,要するに抽象度が足りない気がする.まぁ,わかりやすい抽象度なんて人によりけりだけど.
2007-05-19
で,必ずこう訊かれるわけだ,「どこでそんなの覚えたの」と.そんなの,ぐぐって仕様書やらマニュアルやら人柱さまの報告を読んだだけ,としか答えようがない.多分,ことの本質は検索の仕方がわかんないとか,検索って概念がないとか.仮にも理系学生やってるならそれくらいの概念はあってしかるべきと思うんだが.あるいは「図解なんちゃら」みたいなインターフェイス依存の操作を覚えるばかりで,その背後の理屈を全く理解してないとか,する気がないとか,やっぱり根本的に間違ってる気がする.
新しいの買っちゃったし,てことで古い方をゴニョゴニョしたら,動くし.なにこのマーフィーの法則.まぁ,もともとメモリやらlanやらusbやら,とにかくマザボにアレコレ不具合があったわけで…と自分を納得させてみる.
2007-05-17
2007-05-16
いつもどおりフツーに使ってた PC が突然落ちて,やたらと BIOS がビープ鳴らしてきて,11.5 倍だったはずの CPU の倍率が 10.0 倍でしか認識されなくなるとか,これはいよいよヤバイかもしれない.
2007-05-15
で,ひとつ思うのは,ふと思いついた作用像 A が自明でなく他の作用像 B がある場合,先行する A に関する研究はダメな研究なのか,ということ.あるいは今現在から将来の科学者が思い付く限りの全ての作用像を想定したとき,それとて人間の環世界ということで,対象となる生物の真の環世界が本当に分かるかどうかは怪しいわけで,それを理由に作用像を考えることが非科学だと断言してもよいのかね?ということ.
こういうとき「記載は良い,理論は悪い」みたいな言い方をされるのが非常に嫌なのだが,そういう人の言う客観というのがどうも信じられない.今現在の人間の環世界において,長頸竜の脚を鰭として記載することは「泳ぐ」という作用トーンで扱っていることを暗に示すわけだが,仮にこのトーンの設定が誤っているとしたら,どのような表現でその形態を記載するべきか,という問題に至ってしまう.鰭として見ているからこそ,その形状をコードとスパンという変数に縮約できるわけで,そうでなければ得体の知れない妙に複雑な閉曲面を示す式に成り果てるか,せいぜいそれを統計的手続きに従って要約した無意味な値ができあがるだけとなる.それを客観と呼び,その数字さえ出ればいいというのなら,それ以上のことは一文字たりとも書かないで欲しいのだが.
結局,機能形態学のヤバイところというのは,或る形態を見て何らかの機能を想起すること,つまり知覚像から作用像を生み出す行為自体が妥当か,そのアフォーダンスは自明なのか,というところに尽きる.
2007-05-14
こういう二項対立とか,物事を理解する上ではいろんな切り口があるし,そうでなければ理解などできないのだが,生物の分類体系として系統という概念のみに偏ってしまうのには若干の弊害がないのかね?とか思ってしまうわけだ.
Krebs の本もそこそこに,Pough, Janis and Heiser の Vertebrate Life (7th) を読み漁る私.図書館の教員選定本ということで目に止まったわけだが,脊椎動物の教科書としては久々のヒット.だいたいこの手の本は各クレードごとに章を分けて,という流れで,この本もそういう部分があるのだが,水中生活と陸上生活,内温性と外温性,sauropsida と sinapsida という具合に分かりやすい二項対立を示しているところがステキ.
勉強しなきゃならないことだらけなので,各分野の大枠をとらえるのに苦労するのだが,そういうときは,できるだけ新しい教科書を2冊ほど借りて,目次を写経して,気になる単語を grossary で索いて,本文はあとまわし.分野間の繋がりを確認するだけにどどめ,あとから参照できるように備えておく.というわけで,Krebs の Ecology (5th)を写経中.
2007-05-13
2007-05-12
2007-05-11
研究意義については,かれこれ一年半近く悩んでいたわけです.そりゃあ,古脊椎動物の研究を小馬鹿にする人やら,理論系の研究を小馬鹿にする人やら,そんな人ばっかの中でやってりゃ嫌でも悩まざるを得ない.
最大の問題は「機能」とか「形態」という単語の意味の曖昧さにある.とりあえず,機能は形態によって定義されるものであり,機能のために形態があるわけではない.そして機能によって現れる性能が自然選択の対象になる,というのが現段階での個人的見解.
functional morphology の気持ち悪さというのは,形態がかくある理由を或る機能を実現するため,などと目的論的説明をしてしまうところにある.あのラマルキズム爆発な説明が,実に耐え難い.敬虔な functional morphologist はそうでないはずだが,少なくともそうでない教科書を読んだことがない (大した数を読んだわけでもないが).
2007-05-07
割とどうでもいい話ではあるけど,punctuated equilibria の原論文である Eldridge and Gould (1972) に,Vladimir Vladimirovich Nabokov の小説が引用されててちょっとビツクリ.Lolita じゃなくて Ada だけど.
2007-05-05
ThinkPad のバッテリが復活.バッテリがなくともACアダプタがあれば動くには動くのだが,ThinkPad の場合にはバッテリが向かって手前側にあることで絶妙な重心位置となっているため,バッテリがないと使いにくいことこの上なかったりするわけで.
2007-05-04
2007-05-02
やってくれるぜ Elsevier .ebooks の無料トライアルですと.Ancient Marine Reptiles とか Marine Mammals とか,つーか,こないだ買ったばっかの Geometric Morphometrics for Biologists までも.あとおもしろそうなところで Geometric Measure Theory とか An Ontological and Epistemplogical Perspective of Fuzzy Set Theory とか Fuzzy Logic in Geology とか Multibariate Polysplines とか The Character Concept in Evolutionary Biology とか (なんとなく気になった文献リスト).
2007-05-01
2007-04-28
2007-04-26
2007-04-25
ひとつには,真偽と好き嫌いの判別を曖昧なままにしているせいもあり,それが「偽だから嫌い」だけなら許されようものの,いつのまにか「嫌いだから偽」という誤った判断を無意識のうちに下しているわけで.
2007-04-24
「子を見て怒るな,来た道だから.年寄り笑うな,行く道だから.」では,自分より経験を積んでいて然るべき人間が,自分がかつてしていた稚拙で痛い行為をしているのを見てしまった場合にはどう対処すべきか.
2007-04-23
ボスが作ったパワポ資料を自分のメインマシンで開いてみたところ,これが死ぬほど重い.おまけに,それを隣で見ていたボスには「昼寝ができるぐらい遅い」だの「仕事にならねーだろ」などと評されてしまう.そりゃボスは quad Xeon で私は Geode NX なので当然っちゃ当然なのだが,それはアレか,新しいマシンを買えよ,というお告げか?
2007-04-22
2007-04-21
2007-04-19
2007-04-16
2007-04-15
2007-04-13
2007-04-12
2007-04-11
2007-04-10
2007-04-09
2007-04-08
とりあえず,メインマシンのデュアルディスプレイ化 + USB の 2.0 化,ついでに某氏から貰った Athlon マシンの A4 ファイルボックス封入,その他 2台の分解・動作チェックに加え,大学のゴミ置き場から拾ってきた鉄ぐずで棚をつくってみたり,とりあえず一段落.結局,今のメインマシンが最速なのは変わらず,他のマシンの処遇に悩む.つーか触ってもいないけどまだ iMac が1台とプリンタ2台,ついでに共用の DOS/V 機 3機と PowerMac 2機 のセットアップと研究室内の配線が待ち構えていたり,もうイミワカンネ.
2007-04-06
ようやく 17 inch の液晶ディスプレイを入手.しかーし,今使ってる GPU が Geforce 2 Ti ゆえデュアルディスプレイ化できなーい.というわけで貰い物の radeon 9000 に換装しようと準備中.ついでに,やはり貰い物の DOS/V 機 3 機の処遇も考えてみようととりあえずバラしてみたところ,socket 370 でデュアル CPUなマザボだったことが判明.さーてどう調理してくれようか.
2007-04-05
2007-04-02
某システム.3月中から年次更新してくださいと告知しておきながら,ようやく今日になって交信可能状態に.で,更新した途端に全権限を付与されたわけでして,確かに権限があればコッチとしてはやりたい放題なんだが,それってセキュリティ的にどーなのかと.
2007-03-30
2007-03-28
2007-03-26
2007-03-25
結局RDBMSってのは関係代数を実装してみたもので,SQLってのは一階述語論理の原始論理式を列挙しているわけ.てことはデータベースの設計てのはER図を書くとかなんとかそういうことではなくて,自然言語で命題を書けるかどうかにかかっているような気がする.
2007-03-24
一時期,毎日お世話になって飽きがきていた自販機のホットヌードルとんこつだが,最近パッケージが変わったので久々に食べてみたところ,フライドガーリックが追加されて無駄に食欲をそそりやがる.むー.
今日もZFC.算数をするだけの身にとって,教科書は使える公理系さえ教えてくれればいいわけで,何かと矛盾をはらむ公理系はとりあえず知らなくてもよかったりする.そうじゃない(古典的な)公理系やらは,或る公理系を使う妥当性を説明するために必要なだけではないかと思ったり.もちろん「直感的な」系の紹介はイントロダクションとして必要なのだろうけど,なんかその部分に大半を割かれてもなんだかなー,という感じでして.
2007-03-22
ウチの大ボスのトコに来てるフランス人のせんせ,私は特に研究で関わりはないのだが,ふと話かけられ何かと思って聞いてみると,「聖闘士星矢って知ってるか?ちょっとこの黄金聖闘士のフィギュアシリーズのさ,シュラと童虎が欲しいんだけど,売ってるとこ知らない?いやぁ,とりあえずヨドバシカメラとビックカメラのオモチャコーナー行ったけどなかったんだよねー.」…ぃゃぃゃ.
種の有無だとか,高次タクサとか命名とか,なんかその辺のとこはみんな例のクラスとセットの問題に左右されっぱなしのような気がしてならない.たぶんされてると思うんだが,頭んなかまとまんないし,とりあえず保留(いわゆる言い逃げ).
2007-03-21
2007-03-20
2007-03-18
先週末,まだRDBMSを理解してなかったうちはとりあえずDBDesigner 4 日本語版を使っていろいろ試していたのだが,抽象的なことが分かってさえしまえばGUIよりCUIのほうが早かったり.
ひさびさに家で寝て,うわーもう日が昇ってんじゃん,とか思って家を飛び出し学校に向かいつつ,ついでなので本屋とパン屋に寄ろうとしたら開いてない……まぁ,世の大きいお友達がプリキュア見てる時間帯だったわけだが,どんだけ時間感覚や曜日感覚がズレとるのか.とりあえず家の時計(4:35くらいで止まってる)の電池と,腕時計(無い)と.
2007-03-17
形質行列が非正規形という話について,今の解析ソフトは各変換系列について順序性をオプションとして指定したり,あるいは例の分枝変換系列(=半順序性)を加算コーディングにしてみたりしてたわけだけど,こうしてリレーショナルデータベース | 関係代数の勉強をしてみると,データの扱い方がメチャクチャ大雑把だなーという印象が拭い難くなるわけでして.
nullは無い,と書いてしまったが,それは「たぶん」の話で,形質のコーディングや付値の際にnullを排除できるか,という問題はもうちょっと論証が必要な気がする.結局のところ,いわゆる形質行列というのは,そもそも行列ではなくて非正規形の関係変数(Date流に言うなら,nullがあるので関係変数ですらない)なんではないかという話.そんなわけで,今まで散々使いまわしてきた形質行列はちゃんと正規化して考える必要性とか,それとは別にnullを必要としないコーディング規則(たとえば計測箇所の選択とか)を考える必要性とか,そんなコトを考えてみたり.
nullは無い.値は唯一という場合と値は無数(制約はある)で不明という場合が発生する.つまり,不明ではあるが値は存在するのでnullではない.そういうわけで,こないだ言い出した多値変換系列で問題となるのは,nullの有無ではなく個々の変換系列の独立性であり,それを考慮した計算が行われているか,ということになる.
2007-03-16
2007-03-15
2007-03-14
とはいうものの,3.14 と解釈すべきか 3/14 (~ 0.214) と解釈すべきかは,諸々の利率に関わってくるのではないかと危惧.とりあえず2/14で渡して3.14で貰おうという戦略には,2.14で貰ったと解釈して3/14で返す戦略で反撃しても問題はなかろう.
最節約法でmulti-state characterを扱う時の加算コーディング法て,本当に使っていいんだろか.特にnullとunknownを区別しない解析ソフトとか,後でブーツストラップ検定する場合とか.
形態データをゴニョゴニョと扱うためにデータベース設計.結局,第五正規化までする羽目に. 手持ちのデータベース設計本では第五正規形という語彙は紹介されるも,意味の説明は第三正規形まで.まぁ普通はそれで事足りるのだろうが,やはり概念の持ち合わせは多いほうが便利という例.実際問題として,自分の扱ってるデータについて第五正規化までする必要性が本当にあるのかどうかについては謎.バラし方がオカシイだけだったりして.
旅行の何が嫌いかって,当てもなく歩くのが苦手だったり,みやげ物屋が鬱陶しかったり,阿呆な観光客が嫌いだったり,そういう自分も歴史分野の教養が足りないので理解できなかったり,あとはお金が無かったり,時間が無かったり.年に1,2度の遠出といっても,マンガ喫茶に寝泊りして地方の自然史系博物館を丸一日かけて見学するくらいしかすることもなく,旅というにはあまりにお粗末.そう意味では,丸一日枯山水プラン,というのは妥当な線だと思う.
中学の修学旅行の班行動の時間に「一日ひたすら枯山水を眺めつづける」というのを提案したもののあえなく却下されたことを,雪景色を眺めながらふと思い出す.基本的に旅行が嫌いなoanusさんだが,このプランだけは別格.
2007-03-13
2007-03-12
2007-03-11
2007-03-10
2007-03-08
某掲示板定点観測所だより:スパムで陥落(撤退?)した模様.もっともそこへの普通の投稿自体,フレームとトンデモで出来ているので別にどうでもいいっちゃどうでもいい話.かくして,知る限りそれ系の掲示板は地球科学板だけになってしまったわけだが……やっぱりどうでもいいや.まぁ私も昔はその辺に出入りして大口叩いてたりしたので他人のこと言えたものじゃないんだけど.
Chris L. Organ et al., 2007. Origin of avian genome size and structure in non-avian dinosaurs. を読んでみる.結局osteocyteのサイズを既存の系統樹にマッピングしてみただけなんじゃないかとか思ってしまうわけだが,いや,サンプリングとマッピングはいいとして,そこからDNAの話てのはどうなのよ,と.どっちかっつーと,量的形質を樹形図にマッピングするという統計的あれこれとかの方が興味深いけど,MCMCとかまだ全然分からんし.
2007-03-07
研究室のウェブサイトを作れとのお達し.とりあえず「いかがわしい風俗店」風にしてみようとか,ブラクラだらけにしてみようとか,漫♥画太郎風にしようとか,とりあえず最初の目標は日本語版googleのコンテンツフィルタで排除されるレベル.次はセキュリティベンダーのブラックリスト掲載とか.
2007-03-06
とりあえず目下最大のストレスの原因である明日締め切りの研究報告書を書くに当たって,実験室に放置されているドリトス2袋を食うべきか食わざるべきか,という実にしょうもない点で悩んでみたり.だいたいそういう食べ方すると翌日おもいっきり肌に出てくるのだが,後悔先に立たず,後を絶たず,役に立たず.いや,なんとか耐えるよ(弱
まぁ会う人会う人みーんな,一言目,二言目には「やせたねー」か「やつれたねー」なoanusさんですので,もうちょっと食べてもいいのかなーとは思うものの,脂肪ばかりか筋肉まで無いため今以上に体重が大きくなると重くて動けなくなったり,それでなくても脂っぽいのがさらに脂っぽくなったり,なにかとギリギリ.
食べても食べても腹が減る.財布の中身を全部食べ物に変えても空腹(もちろんそんな経済的余裕は無い).食べた分だけ脂肪がついても相変わらず空腹.なんか昔もそんなことがあったような気がしないではないが,だいたいこういうのはストレス性なわけでして,食べなきゃストレス,食べてもストレス.