つい先ほどから google の全検索結果に対し「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります。」というコメントが付いた上でアクセス不能に.StopBadware.org が提供する機能らしく,過去にもフィルタリングの設定でミスったことがあるらしい.なんだかなー.
下が古い.上が新しい.間は他所.
2009-01-31
2009-01-30
2008-12-27T15:56 のに関連して,Solomon et al. (2009) を紹介する technobahn.com の記事に対するはてブ (論文に対するはてブもある).いまさら「温暖化」を取り巻く事情を分析するのも野暮だと思うが,ひどい.端的に言って,進化論は創造論との対立であり,科学を採用しない理由として「科学も宗教の一つ」であり「科学的立場を採用しなくてもいい」という妙な教義があると思っている.これに対し,温暖化や環境問題は「科学は政治と同じくらいご都合主義」であり「科学的立場を選んではならない」という困った懐疑論で成り立っているような気がする.
2009-01-27
口頭発表の準備において,時間制限に対し内容を選別するという作業に時間を割かれるのはともかく,根本的に内容が無いとか論理が無いために時間がただ流れてしまうというのは,どうしようもなく救い難い気がする.
ここ数週間,後輩の修論的な何かやら口頭発表の準備を見てわかったこととして,並立の関係って概念のない説明ほど分かりにくいものはない.ちょうど,データを計算機で扱うために適切に正規化し,型を明示するようなもので,逆に言えば,それが出来ていない混沌としたものは解析しようが無い,というような感じ.つまり,データの正規化さえ出来ていれば,多少それ以外の点で発表が拙くとも.議論はゴミカス以下であろうとも,少なくとも適切な解釈を行うことが出来るの賢い聴衆/読者からは「結果は有用だよね」という比較的ポジティブな評価を得ることができる.
同僚から見た Johnson et al. (2009) と,そこから始まる古生物学に関するアレコレ.あえて彼と意見が違うところを挙げるとすれば形態分類は生態や進化と相関しない
という部分で,そこんところは形態分類は生態や進化と相関するかどうかわからないくらいにしておきたい.もう少し控えめに言って相関しなくていいくらい.コレには,同じ古生物系研究室に所属しながら,彼の専門が paleontology/stratigraphy である一方,私の専門が paleobiology だというのが影響しているんでないかと思う.もっとも,この辺はごく単純な言葉遣いの問題かもしれないので,真意は不明であるとしておく.そんなことより,一応名目上同じ研究室に所属しながら必ず相関する
と言いきってしまうような適応主義者らしき人がいるというのが,これまた大いなる謎.
2009-01-26
2009-01-25
2009-01-20
2009-01-19
2009-01-18
2009-01-16
2009-01-12
2009-01-11
2009-01-09
ヒト,というか大雑把に言って左右相称動物の成熟した個体はトーラス体であり,それを一般化して「個体は単一の多様体として認識できる」と予想できるのだが,果たして結び目のある複数のトーラス体からなる生物っているんだろかという疑問.
2009-01-08
たびたび引用している 2008-07-16T13:58 とかその前後の記事.これらから得られる一番重要なコトは「現在生きている生物は,最初の生命システムが誕生して以来 (30 億年くらい前から),一度たりとも死んだことがない」というコト.
「時間を追って内部状態が変化する物の同一性」というか,「内部状態も外部状態も変わるけど同一」であることを保証する方法の一つとして,某純粋関数型言語で用いられるモナドを使っちゃうという発想.より正確には,同一性を関数の参照透過性によって定義し,副作用をモナドで誤魔化すということ.こうすることで,システムの境界が世界全体の境界と一致してしまうというオートポイエシスの話をしているとよく出てくるあの発想に辿り着く.あと,たぶん歴史というのはモナドを使って実現できる処理順序そのもの.
結局のところ,時間概念が問題.つまり時間を追って内部状態が変化する物 (というか,そもそも全く変化しない物など存在しないのだが) の同一性をどう確認するか,あるいはどうやって保証するかというのが問題.そこんとこがフツーの生物屋には決定的に足りていない気がする.それを考慮した種概念を明確に提唱したのが G.G. Simpson をはじめとする古生物屋.悪名高き断続平衡説も,基本的には時間変化するものの同一性を考慮したことが重要だったりする (もちろん,その考察は結構ダメダメ).結局,古生物屋として,しかも旧「層位・古生物学教室」に所属している身としては,時間概念がまるっとすっぽぬけた (Mayr をはじめとする生物学屋の言う) 種概念は全然受け入れられないんだよねぇ,というのがここ数ヶ月あまりの考察の結論 (そのうちちゃんとまとめる).
2009-01-08T13:57 「生物体」というよりは「系譜 (lineage)」の扱い.2008-07-16T13:58 に書いた通り,まず基本的生物体である細胞の分裂と融合に基づくネットワークがあって,コレを適当に切断したものが彼らの言う生物体であり,任意の点から適当に辿ったものが系譜.彼らの言う「物」の定義を理解していないだけかもしれないが,生物体が物であるなら lineage も物でなければならないような気がする.
今日から通常業務.結局,この一週間で読めたのは「生物哲学の基礎」(2008-09-30T15:02) くらい.機能形態学と呼ばれる何かをやってる身として,「機能」とか「適応」などと呼ばれる諸概念を分析し定義しようという試みは非常に有益なのだが,どうも腑に落ちない.たぶん「生物体」の定義が曖昧すぎる.
2009-01-05
2009-01-04
実家に帰れば嫌でも生活リズムを家族に合わせにゃならず,それなりに真っ当な方向へと矯正されるんじゃないかと思っていたが,結局そんなことは無く,いつも通り徹夜で椅子に座って本を読んでっていう.とはいえ,予想ほど積ん読を解消することもできそうもなく,にんともかんとも.