下が古い.上が新しい.間は他所

2008-07-21

あからさまにおかしな異説を笑うとき,異説が異説であるということを適切に指摘できるかというのは結構重要なんじゃないかなぁ,とかなんとか.単に「***という説は少数派」という事実を言うのではダメで,それが多数派にならない理由をちゃんと説明してみよう,というコト.で,U 田さんの提起からもにょもにょと続けているアレ.個人的に,オートポイエシスの理論に辿り着く前に構造主義的生物学というヤツを経由してきたのだが,構造主義的生物学者の一部は何故だかイマニシズムに到達してしまったらしい,という意味で,その辺はそれなりに押さえておかないと危なかろう.Anagenesis というやつは全体主義的なものを想起させるのかもしれないが,それは実に目的論でしかない.オートポイエシスの理論はどこまでいっても結果論でしかないし,「システムを内側から見て…」なんて言っているがシステムに「意思」とか「主体性」なんてものは存在しなくてよい.そんなものを用意しなくとも,いわゆるダーウィニズムに収まるはず,というところが肝.