下が古い.上が新しい.間は他所

2009-01-27

某所にも書いたが,古生物学というのは,今の非生物を過去の生物の痕跡として解釈する学問だと思っている.モノの分類基準が,割と自明なある時刻における性質 (たとえばカタチ) ではなく,本質的に知り得ないはずの成因である,というのは結構妙な話.火成岩-変成岩-堆積岩の区分とか,化石の識別とか,言ってしまえば系統分類というのもかなり変なモノだと思う.もちろん,ある種の性質とその成因に一対一対応がある場合もあるが,それでもやはり分類基準を性質ではなく成因にすり替える必要はないと思う.もちろん何かを体系的に覚えるに当たって成因というのはそれなりに脳に優しい基準ではあると思うが.