下が古い.上が新しい.間は他所

2009-03-14

マンガとかによく出てくる,やたらと計算高いというか,相手の行動を寸分違わずシミュレーションして主人公を苦しめながらも,主人公の予測不能なまでの頭が悪さとかよく分からない愛とか何とかを前にして「ばかな,僕の計算は間違ってなかったのにっ」と言いながら負けていく悪い意味での天才キャラ.21 世紀にもなって古典的決定論に毒されているという意味では間違いなく痛いキャラなのだが,アレを決定論の誤りとして描いてる例を見たことが無いあたり,単に,勉強が苦手だったり愛に生きたりする読者に媚びているとか,執筆者が何かコンプレクスを抱いているとかそういうことだけではなく,決定論まわりの理屈が根本的に理解されていないというか,(実は存在しない) 仮想敵としての科学万能主義が残っているというか.