下が古い.上が新しい.間は他所

2009-08-25

あの界隈がトンデモとかニセ科学と呼ばれる何かだというのは今更言うほどのことではないのだけど,アレに対し純粋に科学をやってる側が何らかの教育的行動をとってるかというと,多分無い.この辺が他のニセ科学問題とは違うところ.「お前らの言うことは間違いだ!」と言い出すことはあっても,その次に出てくる言葉が「『最新の研究成果では』こっちが正しいんだ!」だったりすると,これはもう事態を悪化させるだけ (誰とは言わないけど,そういうことしか言わない人いるよね).つまり,必要なのはもう一段二段メタな「考え方」のはずだし,K 村さんの恐竜本はその辺を狙っているものと個人的には読解してる.ただ,それによってあの表層的な知識の蓄積だけを善しとする末期的なヲタ的思想に満ちた界隈にパラダイムシフト的な何かを起こせるかといえば,非常に残念ながら私の観測範囲では確認できていないし,なかなか期待できない.もちろん,そういうことを高々数回の行動で実現しようってのが戦略としてお粗末だというのは T 川さんあたりが度々主張されてる通り.で,私個人が何か活動できるかというと,基本的に抽象的なコトばかりなのでさっさと具体例を創っとけ,という話になるので,さっさと仕事に戻る.