気まぐれに「戦闘妖精・雪風 <改>」と「グッドラック 戦闘妖精・雪風」を読み直してみたわけだが,このなかでの生命体という概念が,2009-03-13T13:03以降でグダグダと書いてきた「生物」の定義の話とほとんど一致してたという話.特に,グッドラック― の VI-2,零と桂木小尉の会話での「鐘」の喩えとか.もっとも,この小説を初めて読んだのは遥か昔なので,無意識的に感化されていただけじゃないかという説もある.
下が古い.上が新しい.間は他所.
2009-05-30
2009-05-29
進化が進歩を意味するわけではない,という概念は大前提としているつもりだったが,「つもり」でしかなかった.たとえば,大局的な最適化はないだろうけど局所最適化くらいはあるかもしれない,と考えていた節がある.海棲爬虫類の研究なんてものに手をつけてしまったことが,その理解を阻む最大の原因だったような気もする.迂闊にも,イルカやサメなどの体型は抵抗が最小である形状に収斂している,という事態を「進歩」として受け入れてしまっていたわけである.あるいは「局所」最適という言葉で繕ってしまったことこそが問題とも思える.
2009-05-28
2009-05-27
2009-05-26
2009-05-25
2009-05-24
2009-05-21
2009-05-20
学内ソフトボール大会の開催に感化され,研究室内で野球チームを結成.ひとまずド素人なのでカタチから入っておこうということで外野用のグローブを購入.小学校以来.商品タグに「プロ野球**選手モデル」とか書いてあったけど,こないだの WBC やら日本シリーズくらいしか見ることもないミーハーなので,さっぱり誰の事やら.
2009-05-19
2009-05-18
2009-05-17
2009-05-15
2009-05-12
2009-05-11
2009-05-05
機能形態学 (笑) 的に「**する能力があった!」てな発想をするってどうなのよ?という点に関して言えば,そういう行動を裏付ける生痕化石が見つかるんでもなければ主張するだけナンセンスだよなぁ,ということ.あるいは逆に「**が無ければ生きることすらままならない」てな制約を,やっぱり体化石として見つかりうることを前提としないと意味がない.もちろん,発見される確率は途方もなく低かったりするわけだが,反証可能性の問題として.
2009-05-05T02:48 の補足.単純に強度って言ってしまうのは不適切かなー.羽ばたき運動というか翼の姿勢を維持するのに必要な力に耐えるような構造が必要なわけで,つまり「骨折しやすさ」とか「脱臼しやすさ」とか「肉離れしやすさ」なんてものを定量化しないといけないような気がする.難問かもー.
個人的には「(羽軸に関し非対称な) 初列風切はあるけど羽ばたかないよ.何故って胸部の骨格が貧弱だからね!」という考えの方が解せない.もちろん,初列風切の機能なんてものを適応主義的に解釈して反論するんではなくて,「胸部の骨格が貧弱」ってところへの違和感.確かに Archaeopteryx なんかは現生鳥類に比べりゃ随分と自由度が高くて無駄が多いような気はするのだが,あのサイズの生物が羽ばたくために最低限必要な強度っていかほどのものかね?という意味で.2009-02-12T09:15 の前後の発言はその辺が動機だったりする.
2009-05-04
2009-05-03
常々人やら生物の定義の話にこだわるのは,何も大学で古生物の勉強を始めたからではなくて,実は中学受験のときの演習問題で読んだ断片的な「論説文」が影響していたりする.そんなわけで出典もなければ自分の解釈まみれの記憶なのだが,いわく,アフリカと日本の同年代の子供に動物の絵を描かせると,前者は割と写実的な絵を描くのに対し,後者はデフォルメされて,場合によっては擬人化されたものが描かれる,という話.
2009-05-02
2009-05-01
ある種の枠組みに当てはまる立場を「科学」と呼び,それに当てはまらない何かが「科学」を詐称する立場を「ニセ科学」と呼び,その詐欺行為を非難する立場を「ニセ科学批判」と呼ぶ,というところまでは分かった.問題は「科学」ってものが何かという点に若干の曖昧さが残るという点.というか,それを曖昧と呼ぶのこと自体どうなのよ?という話.つまり,「科学」ってのは「『科学以外の何か』以外」としてしか表現できないんじゃないかという主張.「差違のシステム」というか「制約プログラミング的に記述される何か」とでもいうか,そういう感覚で「科学」とか「自然」などという概念を捉えている人間にとって,「科学とは**だ」という型の定義を行うことは,論理的でない (つまり科学的ではない) 行為に見えることとなる.