下が古い.上が新しい.間は他所

2010-02-03

ここ最近,実験は何も再現しない云々言っていた真意についてのまとめ.現生生物を観察にしても,非生物的な機械の観察にしても,論理的な模型の観察 (数値計算) にしても,どれも「再現性」のある実験と言える.ここで常々問題にしているのは,それは生物だったり,非生物的な機械だったり,数値的なモデルの挙動の観察にすぎないことである.つまり,どれも実際の絶滅生物の観察ではなく,そこから最後の一歩としての「類推」は外挿であって,何一つ正しいことが保証されなくなる.その意味で,これらの観察ないし実験というものは絶滅生物の何かを「再現」するものではありえない.もし仮に絶滅生物の復元をしたいのならば,それが外挿にならないような論理的な基礎が必要ということになる.