下が古い.上が新しい.間は他所

2013-01-26

これも何度ネタにしたかわからない話の言い換えだけど,まとめとして念の為のメモ.形態の因果役割機能を具体的に特定できるかという問題.行動や生態を観察できない古生物を対象とする場合には,原則として形→物理化学的性質という機能しか見いだせない.そして,この機能を見出す方法というのが,「パラダイム法」という方言で呼ばれる物理・化学的モデルへの当てはめとモデル選択.問題は,そこそこあてはまりの良さそうなモデルのうちどれが実際に実現して適応度に関与したかを特定できるのか,そして,形→他の生物による認知という類の機能を特定できるのか.つまり konstructions morphologie の三角形に effective environment すなわち環世界が付け足されて morphodynamics の四面体になったというのは,おそらくその問題を無視して「わかった」などというのはやめましょうよ,というのが現状の解釈(間違ってる気もする).この問題がクリアされるかといえばまず無理でしょう,というのもこれまで書いてきたとおり.