例の棒状動物,なんとなくわかっちゃったなー.大方,予想通りではあるけど.
下が古い.上が新しい.間は他所.
2007-11-30
2007-11-27
2007-11-25
2007-11-24
ずっと昔から書いてるけど,NULLの処理やら形質変数の従属関係やら,その辺ところを考慮した解析ソフトウェアってものは存在しないのか? それとも,それを無視していいって数学的に証明されてるのか? つーか,名義尺度と比尺度すら区別しないメチャクチャな話でインターに載るとか,マジでどーなってんだ?
2007-11-23
2007-11-22
2007-11-20
2007-11-19
地質学とか古生物学とか,あるいは歴史学一般とでも言っておけばいいか,その手の分野を科学とは呼ばないとか,あるいは呼ばれなかったという事実は,いまだに oanus さん的に謎.実は仮想論客とか.
それこそ学部の3年の実習のときから,もっと大局的に見ろ,言われ続けてきたわけだが,どうもそれは自分が見た範囲の事柄を要約するという意味のみならず,その外側の大構造まであらかじめ理解しておいて,そこにジグソーパズルのピースをはめこむ,みたいなことだったんじゃないかとかなんとか.こう書くとあまりにも当然なことなのだが,問題はどの程度外側まで見通すべきかという点.
ようやく北海道のテクトニクスが理解できたというか,できたつもりになっているというか.口が裂けても「私はジオロジスト」などとは言えないけど,その真似事をして見聞きしてきた知識をつなぐシナリオが出来上がったとでも言っておけばいいのか.石の上にも3年.つーかホントに3年かかってるし.
2007-11-18
要するに,oanusさんはコレクターじゃないので,恐竜をどう復元してどう具現化するかという手法にはそれなりに興味があるものの,成果である絵だとか立体物には興味ない,というだけの何度となく語ってきた話.
これ,昔々遠い宇宙のどこかにも書いた気がするんだけど,恐竜の絵もおにゃのこの絵も妄想具現化という意味では何も変わんないのよね.ただ,おにゃのこの絵の方は妄想と割り切れるのに対し,恐竜の絵の方はさもそれが科学的に推定された実像をスケッチしたものであるかのように錯覚しているあたりが悲惨だよなぁ,とか.
まぁ,ギャルゲー(て,最近でもそう呼ぶんだろうか)というか,トゥーンレンダリングしたような絵と言った方が適切かもしれない.細密なテクスチャまでモデリングしておきながら,絵にする際に情報量をわざと減らすような感じ.あからさまに凝った細密画のままは,いかにもそれが全て事実であるかのように見えてしまうので教育的に良くないと思う.なんて,まるで某画家さんへの挑戦状的発言ですが.
論文に載せるような復元画はどれくらい細密に描くべきかという点で,Zalnik のアレ (1925; fig. 1) みたいな「ゆるキャラ」は結構アリなんじゃないかと思ってみたり.抽象的で曖昧な復元像を無理やり具現化しようって場合には,省略が許されるというか省略することが前提の表現技法を積極的に選ぶべきなんじゃないか,とかなんとか.例えば,要するに妄想具現化の最前線たるギャルゲーの画風.
2007-11-14
2007-11-12
2007-11-11
とかなんとか,こう書いてきたことは随分前から考えていたことではある.それを何で今また反芻しているか,あるいは最初の,問題を定義することが必要,などと考えるに至ったかといえば,まぁ飯も食わずに数式を弄り回して気が狂ったとしか言いようが無い.その数式というのも,まぁ高校数学でなんとかなるような数式ばかりだったりするので高が知れているのだが,だとすれば,M2にもなってそんな簡単なはずの数式を苦労して弄り回しているのは全く進歩のない話だなどと一瞬思いつつ,実はそこには,問題となる数式があらかじめ与えられていたか,それともそれを作る側になったか,という大きな違いがあるんではないかと思い直した次第.
なんかこんがらがった文章になってしまったけれども,結局カタチを記載するということは,パラメトリックモデルを定義した上で,立体全体を計測してモデルに当てはめるか,立体をモデルに当てはめてパラメタだけ計測するかという作業ですね,というお話.そしてそれは実にプログラミングっぽい作業ですね,というお話.
パラメトリックモデルは,いままでの記載がそうであったように英語で表現できるが,数式でも,あるいはプログラミング言語でも表現できる.むしろ数学的な言語では十分表現できないような曖昧な表現では,意思疎通は図りがたい.いわゆる,偉大な研究者の,偉大な研究者による,偉大な研究者のための記載論文,あるいは偉大な分類学者の直感というものを初学者が理解できないのは,その辺のせいではないかと思っていたりする.問題があるとすれば,微妙な差異を単純な関数を用いて表現できるとは限らない,かもしれないということ.
カタチを記載することは,対象を単なる座標空間上の点の集合と捉えるということである.つまり,ただの点の集合として外延的に定義するか,あるいはなんらかの関数を用いて内包的に定義するか,どちらかである.前者は3Dデジタイザでラスタライズするようなイメージ,後者は集合をパラメトリックな表現へとスタイライズするとか,あるいはモデルをあらかじめ用意しておいてパラメタだけ計測してやる,といったイメージである.前者は,本当にただの集合で,それがどのような性質をもつかなどという「意味」は無い.結局,その立体を理解して記載するということは,その立体を構成する点の集合を何らかのモデルに当てはめることであり,パラメタのタプルを例のデータベースに挿入するということに他ならない.つまり,カタチを記載するためには,まずパラメトリックなモデルを定義しなくてはならない.もちろん,いかに当てはまりの良いモデルを選択するかというのは統計学的な問題である.
当たり前のことを密教用語を使って説明しているかに見えなくも無いが,数学あるいはプログラミングの理屈で考えられるということは,偉大な研究者の偉大な研究者による偉大な研究者のための文芸的で難解な記載を,離散数学的なドライな表現,つまり初学者やポンコツコンピュータにも理解できる簡潔な共通フォーマットに従った表現してしまうことができるんじゃないか,という発想だったりする.
で,今回書きたかったのはそういうことではなく,タプルの挿入もだけど,変数や関係変数を追加することがどれだけ重要であり難しいかという話.より正確に言えば,変数や関係変数は追加というよりは新たに定義するものというほうが適切だとは思う.そして,関係変数や変数とそれらの名前,型,定義域,制約を適切に決めなければ,記載作業というタプルの挿入は絶対に進まない.ワークフローとしては,記載のフォーマットである関係変数は既に先人により適切に定義されていて,各変数の値を標本の観察を通じて挿入するだけ,というのが理想的.以外な新発見というのは外れ値としか思えない値を見つけた,すなわち関係値を当てはめるモデルの刷新を要求するということか,今までの関係変数では対処できない,すなわち関係変数自体の刷新を求められるということ.
たとえば骨を計測してカタチを数値化することも記載作業の一環だし,あるいは,いわゆる系統解析用の形質行列に新たな行を加え,カテゴリカルな値をぶち込むというのも記載ではある.極端な話,数表だけでも記載になってしまうのだが,それではダメだというので,それを英文に翻訳したりする.ここで数表だの形質行列だの言っているものは,実際には C.J. Date の言うところの関係 (relation).つまり記載という作業は,データベースの各関係に新たなタプルを挿入すること.データベースを1枚限りの2次元配列に変換しようとすると NULL の問題やら無理が出るのは当然.そこらへんは昔々にも書いたこと.とりあえず NULL の扱いやらパラメタの型 (尺度) なんかの扱いだけ見ても,いわゆる系統解析プログラムというやつがそこんところを適切に扱っているようには到底思えないので,ああいう樹形図は信用していなかったりする.